音楽と視覚

作曲 菅野聡史  「Satoshi Kanno composer」より抜粋

 

 

音楽と美術は常に密接にかかわってきました。舞台、映画、ドラマ、CM、店舗内BGM、お祭り、など。

以前、役者のセリフのみ、音楽なしの映像サンプルを見る機会がありましたが、作品のイメージ、世界観が全くと言っていいほど伝わらないのです。要するに「普通」「そのまま」なのです。目の前に映像があるのですが、感情移入しづらいのです。

悲しいシーンには、悲しい音楽、ホラー映画には恐ろしさを助長する音楽、近未来SFには、光、スピード、金属音などを感じさせる音楽。

映像に引き込むため、想像力を喚起するための仕掛けが音楽の役割なのだと思います。

 

我々の現実の生活では、映画音楽のような音楽が常に耳元で聞こえている訳ではありません。そこで、私たちは、よくイヤホンで音楽を聴きながら、通勤通学をしたり、家事や作業中にも音楽を流すことがあります。

なぜでしょう?

私たちは、現実世界を視覚によって認識しながら生活しています。もちろん聴覚や触覚も使っていますが、感覚の中でも特に視覚に頼って当たり前のように生活しています。

しかし、視覚から得た日常生活の情報は、「現実そのまま」なことがほとんどです。集中して妄想をしないかぎり、目の前で起きていることは現実そのままですし、いつも「普段通り」ということがほとんどです。

そこで、よく言う「テンションをあげるため」に音楽を聴いて試合に臨んだり、作業をはかどらせるために音楽を流したりします。

なぜ音楽を聞くと「テンションがあがる」のでしょう?

音楽が奏でる音やリズムが「普段どおり」の現実に演出を施してくれるからでしょうか?現実から非現実へのイメージを喚起してくれるからでしょうか?

音楽は、視覚に頼っている生きている普段通りの生活を、「特別」にする演出をしてくれるのです。

 

そもそも映画は、演出によってつくられるもの。ですから、音楽はなくてはならないものなのです。

特にファンタジーやSF映画は、非現実的な内容ですから、音楽という演出がなければ、想像力を喚起して非現実的な世界に感情移入させることができないと言ってもよい過言ではありません。

 

 

 

 

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