本日、神奈川県立弥栄高校美術科の発表がありました。
アトリエカンノからも一名受験し、
合格しました。アトリエの授業だけではなく、自宅で毎日、実技のトレーニング、学科対策かなり頑張っていました。その努力が報われて、全ての科目で高得点だったようです。おめでとうございます。
美術高校受験については、まだ中学生ですので、まずしっかり意志を確認します。
本当に美術高校に行きたい意志、理由がはっきりあって、その対策に約一年以上かけて、実技の鍛錬を続けられるか?
そして、美術のみにならず他の勉強もしっかりできる気持ちはあるか?本気で頑張れるか.?
何故かというと…
10代半ばから美術畑。そのまま問題なくいけば、美術系大学、美術デザイン関係に就職する。一直線かもしれません。美術を専門に、好きなことを10代半ばからやるわけですから、楽しいと思います。
しかし、安住せず注意して学習に励んで欲しいのです。
美術は特殊かもしれませんが、社会の中の一部にすぎず、特殊だけど普通なんです。人の為にやるんです。それは、他の職業と同じ。
決して特別ではないのです。
ですから、視野が狭くならないように、制作ばかりではなく、美術を取り巻く周りを見てほしい。外に目を向けてほしいのです。
好きなことが専門になるということは、専門が社会的にどう役に立つか?
どうしたら社会を良い方向に向けられるか?を考える人になるということなのです。
10代半ばから、美術専門の環境で学ぶということは、少なからず、そういうことを課せられていることなのだと考えます。
美術系高校生は、特別感を捨て、安住せずより視野を広げて勉強してほしいと思います。専門的なことは勿論、それ以外の社会へ広げた勉強が相まって、「研究」となったときに、本当の面白さに出会えるのだと考えます。これは、なんらかの責任を持って営まれる全ての職業にあてはまること。だから特殊は普通なんです。