写真家Andrew Zuckermanさんの写真集より
一般大人の生徒さんの写真模写 透明水彩絵具
一般絵画クラス(金曜日am9:00)
色の扱い、混色の理解を深める授業を行いました。題材は、鳥の写真です。画材は透明水彩絵具です。
写真家Andrew Zuckermanの写真集から抜粋させていただきました。
この鳥は、くちばしは赤系、毛並みは緑系で、補色関係となる配色です。
大きく分けて赤、緑と2色に見えますが、良く観察していくと赤にも2種以上、緑にも2種以上の
色味が感じられます。赤の部分にもオレンジや赤紫を感じるところもあるし、緑の部分でも黄緑、青緑を感じます。
そこで、何十色もあるパレット上の透明水彩絵具からどの色を選ぶのか?「赤」といっても朱色なのか赤紫なのか、どの「赤」を選べば対象物に近づけることができるのか?
色は独り善がりにつくるのではなく、まずは「選ぶ」これが大前提となります。適切にパレットから色選びができるようになって初めて「工夫」ができるようになります。「工夫」とは何かというと「混色する」ということだと考えます。
例えば、赤いリンゴの「赤」。そこにも明るい赤、暗い赤があります。赤を暗くする為にどうするのでしょうか?暗い=黒と安易に考え、黒を混ぜるなんてことはしません。
赤と赤紫、同じ赤系でも赤紫の方が暗く感じます。「色相をふってみる」とも言います。
赤に補色の緑を少しずつ混ぜて暗部を描くという方法もあります。
「色選び」と「混色」の要となるのが、「色相環」です。
ぐるっと円を描くように置かれたレインボウカラーの図です。この色相環が工夫するための重要なポイントとなります。